外国語教育メディア学会(LET)関東支部
第122回(2009年度)研究大会(拓殖大学)

授業研究
個人サーバを活用した学内e-learningシステムの構築

Developing and Utilizing the Teacher-made e-learning System
− From Remedial to Intermediate Use.


発表:鈴木政浩(西武文理大学)

【 概 要 】

 本発表では、教員自身が設置した個人サーバにe-learning用ホームページを構築し、リメディアルから中級以上の英語授業に活用した指導事例を紹介する。
 一般的にe-learningシステム構築と言うと、数千万円かけて導入するもので、専門知識がないと無理であると思われがちである。が、ここ数年の間に5万円程度のデスクトップパソコンが1台あり、学内ネットワークに接続することさえできれば問題なく実現するようになった。サーバとe-learningシステム構築にはApache, PHPなどインターネット上で配布されている無料のソフトウエアを使用する。以前はそれぞれのソフトウエアを設定するのに大変な手間と知識が必要であったが、最近はXAMPPの出現により、サーバ管理・動的ホームページ作成・データベース管理がインストールとともに実現するようになった。HTML(HyperText Markup Language)など、ホームページを作成する基礎的な知識があり、学内ネットワーク管理者の認証が得られれば、研究室のパソコンをサーバとして、自作のe-learningシステムの運用ができるということである。
 現在個人サーバに設置しているシステムには、お知らせ、掲示板、レポートアップロード、英検模擬試験の自動採点・集計、授業教材ダウンロード、音声や動画を使った教材のページ等を設置し、授業で活用したり自習用に公開し、学生の英語学力向上に役立てている。その他インターネット上には、チャットやファイル共有などができるフリーソフトが配布されているため、自分の授業に合わせてさまざまな活用が可能である。いわゆるCALL(Computer Assisted Language Laboratory)教室でなくとも、学生数だけコンピュータブースがあれば、ほとんど費用をかけなくとも簡易CALLシステムができあがってしまうことになる。
当日はこうしたシステムを会場で再現し、ネットワーク関連のフリーソフトに加え、教材作成で役立ついくつかのフリーソフトとダウンロード先などもリストとして紹介したい。
(以上発表応募要旨を転載)。

資料データ

  1. プレゼン資料 大会要項用原稿
  2. プレゼン資料 当日配布したハンドアウト