全国英語教育学会2008年(8月)東京大会口頭発表
音読練習の方法が音読の熟達度に及ぼす影響

飯野厚(清泉女学院短期大学)、阿久津仁史(文京区立第八中学)、鈴木政浩(西武文理大学)

 学生を対象とした研究です。学生が自力で音読練習をする場合、パソコンの音読能力測定ソフト(SpeaK!)を使う場合、教師の範読に続いて練習する場合で、どのような違いがでるかを検証しました。

 学生の音読を練習前と練習後、日本人英語教師3名が聞いて評価を加えました。評価の信頼性はα係数により確認。その後、自力vs教師、自力vsパソコン、教師vsパソコンのペアで伸びの変化がどのように異なるかを分散分析で確認しました。

 その結果、いずれのペアでも交互作用が確認されました。しかし、有意確率が微妙に異なっており、自力vs教師は1%水準、自力vsパソコンは5%水準、教師vsパソコンは有意傾向で、交互作用が有意となりました。

 実際、教師の指導の伸びがもっとも顕著で、ついでパソコンの伸び、自力による伸びはもっとも低くなり、有意確率の違いを反映していると考えました。

 音読指導では、教師の介入がもっとも効果的であることがこの研究で確認できました。

資料
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