全国英語教育学会発表
学習者の自尊感情を重視したHumanistic Approachによるコミュニケーション活動

飛田ルミ(足利工業大学) 阿久津仁史(文京区立茗台中学) 鈴木政浩(西武文理大学)

【 概 要 】
キーワード:自尊感情, Humanistic Approach, コミュニケーション

 Moskowitz(1978)は、外国語を学ぶことを通じて学習者の自尊感情を重視するHumanistic Approachによる授業づくりを提唱した。本発表では、Moskowitzの手法を大学の一般英語の授業に適用した実践事例を紹介する。肯定的な形容詞のリストから、グループ内の仲間に当てはまる印象を選び、相手の印象を口頭で伝える活動や、学生が選んだ色のイメージから、仲間の肯定的な印象を思い浮かべて伝えるなどの活動に取り組んだ。その結果、「自分の知らない側面に気付かせてもらい、嬉しかった」「もっと自分のよさを知りたいと思った」「日本語だと言いにくいけれど英語だと言いやすい」「言われた通りの自分になるようがんばろうと思った」など前向きな感想が寄せられた。当日は具体的な授業の進め方や学生の感想を紹介するとともに、さらに、多重知能理論の視点から学生の知能特性とHumanistic Approachとの関係を分析し考察を加える。

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